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  小 茴 香(しょうういきょう)

 小茴香は大茴香とよく似た香気をもち、ヨーロッパ地中海沿岸原産の多年草で、フランス料理やイタリア料理の特に魚料理と相性がよいとされ「フェンネル」の名で親しまれているハーブです。ディルと間違えやすいのですが、ディルが通常一本の茎であるのに対しフェンネルは茎がよく分岐し草丈もディルより成長し、2mくらいに達します。フェンネルは昔から肥満解消に役立つハーブとされてきました。成分のアネトールを50〜60%含んでいるせいかエストロゲン(性ホルモンの一種)的な働きがあり更年期障害にも役立つとされています。その他、利尿作用、便秘、乳汁分泌促進、月経促進、肝臓・膀胱結石に蛇毒消し、キノコ毒消し、ニコチン、アルコール分を体外へ出す働き、狂犬咬傷等の薬草に幅広く用いられて人々を助けてきました。

 線香にはこの根を乾燥させ粉末にしたものを用います。又同じ香気をもつアニスはセリ科の一年草で見た目はフェンネルと似ていますがフェンネルは根がダイコン根で大きくふくらむのに対しアニスはゴボウ根で根は細く長いのが特徴です。

 古代エジプト時代ミイラの保存にこのアニスとクミンが用いられてたのは有名です。線香には用いず、日本では香辛料としてアニスシードを香水の材料としてアニスの精油が用いられています。


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