安息香(あんそくこう) エノゴキ科の高さ20m近くに育つ木の幹に傷をつけ、にじみ出た樹液が石ころ状にかたまったものを安息香といい、外側は赤褐色、内側は白色不透明の中に赤褐色を含んでおり、この透明度の高いものほど高級とされています。タイ、ベトナム産とスマトラ島パレンバン地方産とに分かれ前者は成分に安息香酸エステルを含み、バルサミックは香りがします。後者は成分に桂皮酸エステルを含みアーモンドのような香りがします。タイ産の方がふつうデリケートな香りがして良品です。 安息香の名前の由来は「息を安ずる効果がある」というところから名付けられたと言われています。これは中国の西域の李時珍という人が「この香りは悪をしりじぞけ諸●を安息する」と言っている事に端を発しているようです。現に安息香から採る精油、ベンゾインはアロマテラピーの効果として、加温性にすぐれ気管支炎、風邪、喘息などの呼吸器障害の治療に用いられ、この温める効果は人の心に対して孤独におそわれた時、不安な時にこの香りを嗅ぐ事で精神の高揚効果が期待され、心臓や循環器係の器官もも温めるので正常に働くとされています。 線香には粉末にして使われ、精油は香水のラストノートに動物性の香りと会わせて使われたり、ポプリの保存材としても使われています。 |
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