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  山 奈(さんな)

 ショウガ科のバンウコンの根茎を輪切りにし、乾燥させたものを山奈といいます。

 ショウガ科のウコン属は約50種程あるといわれていて、その代表がウコンといわれています。50cmほどの高さでユリに似ている葉をもち、白、黄、淡黄色の花を咲かせる多年性草本植物です。日本には江戸時代の亨保年間(1716〜1735)に伝わり、南蛮から渡来したウコンという意味でバンウコンと呼ばれて来ました。

 線香に使われるのは白い花のウコンでマレー半島が原産のものです。現在では中国の広西、広東、雲南地方で標高1000m程までの湿暖湿潤な気候のもとで栽培されています。根茎を分割して植えられ、約10ヶ月で葉が退色しはじめてから根茎を掘りあげて収穫します。かすかに甘いジンジャー臭とカンファー(樟脳)がまじったような香りが特徴です。

 漢方薬としては消化促進、健胃、止血剤、肝臓薬など広く用いられ、カレーに代表される食品の着色料としても使用されています。


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