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  大茴香(だいういきょう)

 大茴香は中国西南部(江西省)原産のモクレン科の常緑樹で中国南部からインドネシア方面に自生しています。学名はIllicium verom Hook,Illiciumはilloceve(ラテン語で刺激するの意味)より派生した言葉で大茴香が甘い芳香と苦味をかねそなえた香りであることを表現した言葉です。

 果実は茶色で熟すると木質化して星形に広がることからスターアニスと呼ばれまた舟形の袋果が6〜8個星状に並んでいるところから八角茴香とも呼ばれています。東洋では古くから宗教行事に用いられ、日本では戦国時代、武士が出陣前に兜の中にこの香りを焚き込んだといわれています。

 中国料理、フランス料理の香辛料として用いられている他、防腐剤、消化促進の漢方薬としても用いられてきました。線香には舟形の袋果を乾燥させたものを粉末にして使います。成分はスターアニスオイル約88%


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